この記事では、Windows 10でシステムの保護を有効化してシャドウコピーを使用する方法をご紹介します。
シャドウコピー(VSS)とはWindowsの標準機能で、指定したディスクドライブ全体、または特定のフォルダをある一定の間隔でバックアップ(スナップショットの取得)をしてくれるというものです。
Windowsでは最大64世代のスナップショットを取得することができるため、こちらの機能を有効にすることで間違って編集、または削除してしまったファイルを復元することができる場合があります。
Windows 10では、この機能は初期状態で無効になっています。この記事の手順を参考にして有効化するための設定をしてみてください。
設定手順
スタートメニューを開き設定ボタンをクリックします。

設定ウィンドウが開くので、左ペイン最下部の『詳細情報』をクリックします。

詳細情報ウィンドウが開いたら右ペインのメニューの中から『システムの保護』をクリックします。

『システムのプロパティ』のウィンドウが開くので、『システムの保護』のタブを選択し、『構成』をクリックします。

デフォルトでは無効になっているので、『システムの保護を有効にする』を選択します。
また、ディスク領域の使用量のバーを左右にずらし、ディスク全体の何%までバックアップのために割り当てるかを決定します。ディスクの空き容量などを加味して決定してください。
決定したら『OK』をクリックします。

保護が有効になったことを確認して『OK』をクリックします。基本的な設定はこれで完了です。

最後に
上記の設定を行うことでシャドウコピーが有効になりましたが注意点があります。それは、シャドウコピーの実行間隔は7日に1度となっており、変更不可能なことです。
例えば、シャドウコピーが行われた3日後にデータの消失等があった場合、前回取得したスナップショットでの復元は可能ですが、前日のデータなどに戻すことができません。
あくまで保険のようなものとして捉え、大事なデータは別にダウンロードを取るようにするのがおすすめです。