この記事では、CentOS 6(ここでは6.9)にPostfixを設定してメールを送信する方法を解説します。
どんなサーバーでも、大抵の場合は通知のメール送信や、Webサイトからのお問い合わせメール、メールマガジンの送信などが必要になります。これらのメール送信の仕組みをMTA(Mail Transfer Agent)といいます。
今、主流のMTAは、Sendmail, qmail, Postfix などがあります。Sendmailやqmailは実績があり使っている人も多いかと思いますが、設定が雑なためLinux初心者とってはハードルが高すぎます。
その点Postfixは管理・設定が容易で、かつ高速・安全なメール転送エージェントです。簡単な通知程度のメール送信から、本格的なメールサーバーのSMTPサーバーとしても使うことができます。
目次
設定手順
Postfixのパッケージをインストールします。
$ sudo yum -y install postfix
設定ファイルを開きます。
$ sudo vi /etc/postfix/main.cf
設定ファイルの以下の箇所を変更します。
#myhostname = host.domain.tld(75行目付近)
#myhostname = virtual.domain.tld(76行目付近)
myhostname = vps.hitori-josys.me #サーバーのホスト名を追記(77行目付近)
.....
#mydomain = domain.tld(84行目付近)
mydomain = hitori-josys.me #ドメイン名を追記(85行目付近)
.....
#myorigin = $myhostname(100行目付近)
#myorigin = $mydomain(101行目付近)
myorigin = $mydomain #@以降に補完されるホスト名を自ドメインにする(102行目付近)
設定ファイルを保存して終了後、サービスを起動させ、システム起動時にも自動で起動するようにします。
$ sudo service postfix start
$ sudo chkconfig postfix on
これで、Logwatchを始めとするメールの送信が最低限行えます。メールサーバーの構築や細かい設定は別の機会に。